August 09, 2005

人間関係にも、間合いが大事です。

武道で一番大事なものの一つに、「間合い」があります。
間合いとは、相手との距離・空間の事を言いますが、単に距離の事だけではありません。

時間的「間合い」
距離的「間合い」
心理的「間合い」

が存在します。
距離的な間合いが遠ければ、物理的に突きや蹴りが届かないし、近すぎると威力が半減してしまいます。
心理的な間合いは、自分と相手の虚実が大きく関係します。
「我の実をもって、相手の虚をつく」ことができると、女性でも大人の男性を倒すことが可能です。
宮本武蔵も、間合いについては特に重要視してます。

さて、その「間合い」ですが、武道の世界だけではなく、ビジネスや生活の色々な場面で使えます。

このことについて、極真空手の創始者・大山倍達総裁は、次のように述べています。

相手によって接する距離を調整する人間関係の達人は間合いの達人だよ


相手によって、接する距離を調整するのって、大事なことですよね。
親しくもない相手に、いきなり馴れ馴れしく接したり、
親しい間柄なのに、妙に遠慮したり。
上司に向かって、ぞんざいな口の利き方をしたり、
部下に向かって、親切心もなしにやたらと怒ったり。

相手をよく見て、自分との関係(間合い)を考えて、相手に接することが大事だと思います。
もちろん、時間の経過と共に「間合い」は変化します。
その微妙な「間合い」をよく知って調整すると、人間関係の達人になれるということですね。

言葉使いだけじゃなくて、文章、態度、表情、すべてに当てはまると思います。
よくいるじゃないですか、初めて会うのに、初めてじゃない気がする人って。
そんな人は、相手の間合いに非常に上手に飛び込んでこれる、間合いの達人だと思います。
豊臣秀吉なんかは、間合いの達人だと思いますね。

と、いうことで「間合い」。
こう考えると、「間合い」とは、心理学でもありますよね。
最近は、ビジネス界でも心理学が注目されています。
相手の気持ちを上手くくみ取ったマーケティング手法なんかを活用して業績を上げている会社もあります。

「間合い」をいかに実生活に活かすか?
実は、心理学・メンタルヘルスの側面で「間合い」を語っている本があるので、紹介します。
間合い上手 メンタルヘルスの心理学から
大野木 裕明
414091033X


mmmmy60137 at 10:48│Comments(1)TrackBack(1)大山倍達 

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1. 仕事と空手の稽古とわたくし  [ 融の徒然日記 ]   August 12, 2005 11:33
また、基本動作をおろそかにやると、「おろそかな動作」を100回、200回と繰り返すことになる。実戦のつもりで100回繰り返す者とは1年後、ものすごい差がつくことになる」(抜粋)

この記事へのコメント

1. Posted by    August 12, 2005 11:32
ああ、武道に例えてしまうと、いろいろ連想してしまいますね。
人間関係にも、「後の先」や「先の先」があるのだなあ、とか思ってしまいました。

私も道場で、指針となるような言葉を頂いたことを書いたページがありますので、トラックバックさせていただきます。
また読みに来ます!

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