芦原英幸

June 23, 2005

芦原英幸の教え【魂を込める】

空手でも拳法でも、基本を覚えるためには、何十回、何百回、何千回と、同じ動きを繰り返します。
それは、意識しないでも技が繰り出せるように、身体に覚えさせるためだと思います。
何回も繰り返すことで、力の強弱、技の緩急、呼吸なども自然に身に付くものです。

だから、「とにかく数をこなせ」的な稽古が多いのだと思います。
でも、芦原英幸の考え方は、ちと違います。

芦原英幸は、弟子にこんな言葉を言ってたと聞きました。

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mmmmy60137 at 13:02|この記事のURLComments(2)TrackBack(0)

May 06, 2005

芦原英幸 いのちの言葉

芦原英幸。
極真時代に、「ケンカ十段」の異名をとり、劇画「空手バカ一代」で、人気を博した天才空手家。
 
芦原空手は、それまでのフルコンタクト空手で主流の戦い方だった、正面からの打ち合いを否定し、相手に打たれずに倒す技術である「サバキ」を提唱し、空手界に革命をもたらしました。
 
芦原英幸が、極真時代を通じて、空手界に与えた影響は非常に大きかったと思います。
 
その芦原先代館長の、最後の言葉を綴ったのが、「いのちの言葉」という著書です。
 
「いのちの言葉」のまえがきには、次の言葉が記されています。
 

ここに、一人の男の生きた証しがある。

 「おい、紙と鉛筆を持ってきてくれ。いいか、俺が今から言うことを一言ももらさずに記録しろ。じきに俺は話せなくなるらしいから」

そう言うなり、若き日の知られざる側面、芦原会館設立への険しい道のり、そして空手道普及に全力を傾けた日々などを、赤裸々に語り始めた。

 晩年には、病が進行し、口が利けなくなった。それでも、門下生達、空手を愛する全ての人々、そして空手界全体のため、という信念から、熱い眼差しをもって文字盤を指で追った一文字一文字の結晶が、本書を形作ったのである。

まさに、死と直面しながら、最後の最後に、門下生や空手修行者に対して、命がけのメッセージを送ってくれています。
 
その「いのちの言葉」の中に、こんな言葉がありました。印象に残ったので、紹介します。
 

道場に来て、昔は昔は、と言う人に限ってその途中が抜けている。自分を強調したいばかりに、昔のことを大きく言って自分を大きく見せたがる。昔のことを話しても、後輩が興味を示さなくなってくると、だんだん話を大きくする。こういう人はさみしい。自分の世界に酔わないこと。

人間は、自分のことを大きく見せようとします。
大した事をしていないと、自分では知っているのに、「俺は昔は○○だったんだ」という風に。
 
でも、そんな人に限って、「じゃあ今はどうなの?」と聞くと、大したことをやっていないんですね。(って、私もその部類(汗))
 
年をとってくると、ついつい「昔は」という言葉が出てきます。
でも、それを聞かされる人の立場になってみると・・・
 
「それがどうしたの?」
 
という程度の感想しかないかも知れませんし、単純にウザイだけかもしれませんよね。
 
自分自身を大きく見せようと、虚勢を張ることよりも、もっと「今」を大切にして、今の、この瞬間を一生懸命生きたいものです。
 
そういう人間って、格好いいですよね。
 
ちなみに、芦原英幸は、生涯「一空手職人」を自認していました。
 
空手の先生だからといって、ふんぞりかえる事はなかったんですね。
 
「いのちの言葉」には、芦原英幸の思想がすべて入っています。
単に空手が強くなるためではなく、人生をよりよく生きるための教えが凝縮されています。
 
空手関係の書籍の中でも、最も好きな本の一つです。
 
 

芦原英幸 いのちの言葉―空手を愛する人々へ

mmmmy60137 at 23:33|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

April 20, 2005

なぜ、芦原空手はマスコミに出てこなかったのか?

芦原空手は、今でこそ格闘技雑誌に特集されたりして、多くの人に知られていますが、先代館長・芦原英幸は、あまりマスコミなどの表に出てきませんでした。「空手バカ一代」で、一躍有名になりましたが、現在の芦原会館本郡(当時は極真会館芦原道場)が出来たのは、実は「空手バカ一代」がブレイクする前だったそうです。マスコミを利用せずに、地道に芦原空手を広めていったんですね。それは、芦原英幸のこんな言葉にも表れています。続きを読む

mmmmy60137 at 18:39|この記事のURLComments(0)TrackBack(1)

April 11, 2005

芦原英幸 いのちの言葉

いのちの言葉
 
芦原空手創始者、ケンカ十段の芦原英幸氏の生涯最後の著書です。
この本は、今までの空手と一線を画して存在感を示してきた、芦原空手の真髄とも呼べる考え方が網羅されています。
 
 
この中に、空手修行について興味深い言葉が記されていたので紹介します。
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mmmmy60137 at 23:32|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

April 08, 2005

押してダメなら引いてみな

芦原空手は、真正面から足を止めて打ち合う、従来の空手とは一線を画し、「サバキ」と呼ばれる技術で、相手の正面には立たず、死角へと回り込んで相手を制圧する、という空手です。
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mmmmy60137 at 23:13|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

March 23, 2005

一番大切なことは、楽しみながら継続すること。

スポーツの世界でも武道の世界でも、一番すごいな、と思う人は、「継続している」人です。
 
よく、「昔はすごかった」とか、「あの時は、大会で優勝した」という感じで、過去にやっていた事を得意げに話す人がいますが、そういう人に限って、「もう今はなにもやってないんだけどね」というセリフが、セットになってたりします。
 
かくいう私も、その一人なんですが(汗)
 
だから、偉いな、と思うわけです。コツコツと継続している人は。
 
でも、あまりしんどい目をしてばっかりだと継続できないですよね。
 
そこで、このブログ初登場の芦原英幸の言葉です。
 

力を強くし、より高度なテクニックをマスターする上で最も重要なことは、日々の鍛練を継続し繰り返すことである。
 「楽しくなければ上達しないし、続かない」

芦原英幸著『いのちの言葉』より抜粋
 
 
芦原英幸は、単発攻撃と、正面からの打ち合いが主流だった空手の世界に、「サバキ」という概念を取り入れ、「相手に打たれずに倒す」ための空手、芦原空手を創始しました。
 
芦原空手が、空手界にもたらしたものは計り知れなく、ステップの重要性、コンビネーション、間の取り方等々、様々な面で現代の空手に影響を与えています。
 
空手の世界では、非常に先進的な空手だといえるでしょう。
 
その先進的な空手の創始者が、一番重要なこととしてあげているのが、「継続すること」であり、「楽しむこと」というのは、ちょっと意外な気もしましたが、本当に重要なことは、こんなシンプルな考えに凝縮されるんでしょうね。
 
楽しくなくては、続かない。
 
じゃあ、いかに楽しくするか。いかに楽しむか。
 
日々の生活や仕事の中でも言えることですよね。
 
(以上、敬称略)
 
 
 
 
 
 
 


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