幕末の偉人

August 18, 2005

完璧でなくても良いんですよ。

仕事でも家庭でも、ストレスを一番感じる時というのは、
「自分の理想通りに事が運ばない」
ということだと思います。

うつ病になる人というのは、完璧主義者が多いということを聞いた事がありますが、これは、どんな場面でも完璧を追い求めすぎるからでしょうね。

司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』の一節に、竜馬のこんな台詞が出てきます。

完全を望み理想を追いすぎる。それを現実にしようと思うから、気があせる。
そうなると無理な芝居を打たねばならんようになり必ず崩れ去る



武市半平太は、完璧主義者でした。土佐藩を、勤王藩にするという、途方もない理想を掲げましたが、道半ばに倒れました。
理想だけを追い求めてると、無理が出てくるんでしょうねー。


理想は、100%達成しなくても、いいじゃない。
理想の70%くらい出来れば上等上等!


70%達成できたら、残りの30%を埋めるために、そこから頑張れば良いんだから。


そう考えると、気持ちがスーッと楽にならないですか?



▼いくつになっても人生の指標になっています。
 竜馬の生き方は、これからも日本人のバイブルだと思います。

 竜馬がゆく〈6〉
司馬 遼太郎

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August 02, 2005

面白き こともなき世を・・・

さて、今日は高杉晋作の辞世の句を紹介します。
高杉晋作の辞世の句は、あまりに有名だし、色んなサイトやブログで紹介されてるので、今まで「あえて」紹介しませんでした。

でも、私なりの解釈を含めて紹介しますね。
これが、かの有名な(笑)、高杉晋作の辞世の句です。

おもしろき こともなき世を おもしろく

辞世の句は「おもしろきこともなき世をおもしろく」であり、下の句は看病していた野村望東尼が「すみなすものは心なりけり」とつけたと言われています。

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mmmmy60137 at 10:12|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

June 22, 2005

高杉晋作の行動力を見習え!

幕末の志士の中でも、私が最も好きなのが坂本竜馬と高杉晋作です。
以前、このブログにも高杉晋作の「困ったと言わない」という記事を取り上げましたが、高杉晋作の一番の魅力は、その行動力だと思います。

高杉晋作は、「奇行」でも有名で、品川のイギリス公使館を焼き討ちするなど、破天荒なイメージがついてまわります。
でも、乱世においては、高杉晋作のような「破天荒」さが、必要だと思います。
今の常識から言えば、結構はちゃめちゃな事をしてますけどね^^;

さて、その高杉晋作の顕彰碑には、こんな言葉が書かれています。

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mmmmy60137 at 11:41|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

June 06, 2005

吉田松陰の教え【人を信じること】

私は、会社では上司という立場にいます。
その中で、一番難しさを痛感しているのが、「部下を育てる」ということです。
大抵は、こちらが期待する以上の成果を挙げてくれることが少なく、

「なんで、これくらいの事が出来ないんだ??」

と、もどかしい事もたびたびです。
そうしたジレンマに悩んでいた時期に、あるセミナーで、こんな事を教えてもらいました。

美点凝視

つまり、部下を育てるためには、良い所だけを見て、その長所のみを伸ばすようにしなさい。多少の欠点には目をつぶりなさい。
という事です。

なるほどな〜、と感心し、
「よーし、明日から美点凝視だー」
と思ったまでは良かったのですが、中には、

「こいつのどこを褒めればいいんだ。美点なんか、ありゃしねーよ」
と思う部下もいたりして(笑)。いや、その部下を一番かわいがってるんですねどね(笑)。

とにかく、人を育てるのって難しいですね。
さて、美点凝視なんですが、それには深く人を信じるということが、どうしても必要になります。猜疑心いっぱいの心で人を見ても、美点なんかは見つからないですから。

人を信じること。
この点においては、幕末に活躍した吉田松陰が、次のように述べています。



「人を信ずることは、もちろん、遥かに人を疑うことに勝っている」
「わたくしは、人を信じ過ぎる欠点があったとしても、絶対に人を疑い過ぎる欠点はないようにしたいと思う」



と述べています。

『講孟箚記(上)』、吉田松陰、近藤啓吾 全訳注より
講孟箚記 上 (1)
吉田 松陰 近藤 啓吾
4061584421



人を信じすぎる欠点はあっても、人を疑いすぎる欠点はないようにしたい。


この一言にしびれました。
とことん信じると、相手も自分を信じてくれるようになると思います。
人間として、信じる心を持つのは、本質的な部分で大事ですよね。

最近、防犯住宅なんかが人気ですが、昔の日本人は木と紙で出来た家に住んでいて、鍵もかけていませんでした。鍵の代わりに玄関戸に白い紙を1枚貼ってたんですね。
泥棒に入るには、その紙をはがす必要があったのです。紙は簡単にはがれるので、難なく泥棒に入ることができるのですが、その紙は人間の良心に問いかけて、悪心に鍵をかける効果があったらしいです。

これって、人間を信じているから出来ることですよね。
子どもが親を無条件で信じているように。
無条件で人を信じる。

これこそが、日本人が培ってきた精神文化であり、武道の心でもあると思うんです。


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mmmmy60137 at 18:27|この記事のURLComments(2)TrackBack(0)

May 05, 2005

高杉晋作から学ぶ 

今日は、幕末の志士、高杉晋作の言葉を紹介します。
 
高杉晋作。いわずと知れた長州の奇才。
吉田松陰の松下村塾で、久坂玄瑞と共に松門の双璧と称された男です。
 
後に、日本でおそらく初めての、町民・農民による軍隊である、「奇兵隊」を創立、常に幕末において、他の志士とは異なる光を放ち続けた人物です。
 
残念ながら、1867年4月に、倒幕を見ることなく、結核で病死しました。
 
私は、大好きなんです。高杉晋作が。
坂本竜馬と並んで、好きな英雄です。
 
その、高杉晋作が言った言葉を紹介します。

「おれは父から教えられた、男子は決して困った、という言葉を吐くなと」。どんな事でも周到に考えぬいたすえに行動し、困らぬようにしておく。それでなおかつ窮地におちた場合でも、
「こまった」とはいわない。困った、といったとたん、人間は知恵も分別も出ないようになってしまう。
「そうなれば窮地が死地になる。活路が見出されなくなる」


 
言葉というのは、不思議なものです。
 
確かに、「困った」といえば、本当に困ってしまうし、「何か策があるはずだ」といえば、本当に何か策を考え始めます。
 
普段から、先を読んで、困らないようにしておくというのも、生活やビジネスにおける知恵です。
 
実際、仕事のデキル人は、先の先まで読んで、起こるであろう事態を予測して行動しています。
だから、困ることが少ないんですね。
 
でも、ここからが大事なところ。
 
それでも困った事態に遭遇した場合に、決して「困った」と言わないことです。
 
困ったと、言葉に出したとたんに、知恵が出なくなります。
これは、真実です。
 
試しに言ってみてください^^
 
「困った」と言えば、そこから新しい解決策を考えられなくなります。
でも、
「何かこの問題を打開できる方法があるはずだ」と言えば、絶対に、問題を打開する方法を考え出そうとします。
 
この高杉晋作の言葉。
 
「困った」と言わない。
 
私は、人生を生きるための、素晴らしい知恵だと思います。
 
 
▽ 高杉晋作について書かれた小説を紹介します。
 
吉田松陰に十八歳で出会い、師事。
それ以降、維新革命に尽力し、二十八歳でこの世を去った高杉晋作。
時代を駆け抜けた、傑出した人間の型破りの青春の客気を、晋作自身の視点を通じ描いた、新しい視点での歴史小説です。
 
高杉晋作は、めっちゃ型破りな人物です。
こんな型の人間は、乱世でしか生きられないと思います。
 
多分、今の世の中に生まれていると、世間から白眼視される、変わり者の嫌われ者になってるでしょうね^^;
 
でも、それだからこそ、余計に憧れるんです。
 
 
▽ 司馬遼太郎といえば「竜馬がゆく」ですが(って、勝手に決めつけ)、高杉晋作の事も、しっかり書いてます。
前半は吉田松陰、後半は高杉晋作。ぐいぐいと、維新の世界に引き込まれます。
長州は、幕末において、特異な存在ですね、それにしても。
でも、彼ら長州人の、一種狂騒的なエネルギーがなければ、明治維新は成立しなかったでしょう。


mmmmy60137 at 23:01|この記事のURLComments(5)TrackBack(1)