June 06, 2005

吉田松陰の教え【人を信じること】

私は、会社では上司という立場にいます。
その中で、一番難しさを痛感しているのが、「部下を育てる」ということです。
大抵は、こちらが期待する以上の成果を挙げてくれることが少なく、

「なんで、これくらいの事が出来ないんだ??」

と、もどかしい事もたびたびです。
そうしたジレンマに悩んでいた時期に、あるセミナーで、こんな事を教えてもらいました。

美点凝視

つまり、部下を育てるためには、良い所だけを見て、その長所のみを伸ばすようにしなさい。多少の欠点には目をつぶりなさい。
という事です。

なるほどな〜、と感心し、
「よーし、明日から美点凝視だー」
と思ったまでは良かったのですが、中には、

「こいつのどこを褒めればいいんだ。美点なんか、ありゃしねーよ」
と思う部下もいたりして(笑)。いや、その部下を一番かわいがってるんですねどね(笑)。

とにかく、人を育てるのって難しいですね。
さて、美点凝視なんですが、それには深く人を信じるということが、どうしても必要になります。猜疑心いっぱいの心で人を見ても、美点なんかは見つからないですから。

人を信じること。
この点においては、幕末に活躍した吉田松陰が、次のように述べています。



「人を信ずることは、もちろん、遥かに人を疑うことに勝っている」
「わたくしは、人を信じ過ぎる欠点があったとしても、絶対に人を疑い過ぎる欠点はないようにしたいと思う」



と述べています。

『講孟箚記(上)』、吉田松陰、近藤啓吾 全訳注より
講孟箚記 上 (1)
吉田 松陰 近藤 啓吾
4061584421



人を信じすぎる欠点はあっても、人を疑いすぎる欠点はないようにしたい。


この一言にしびれました。
とことん信じると、相手も自分を信じてくれるようになると思います。
人間として、信じる心を持つのは、本質的な部分で大事ですよね。

最近、防犯住宅なんかが人気ですが、昔の日本人は木と紙で出来た家に住んでいて、鍵もかけていませんでした。鍵の代わりに玄関戸に白い紙を1枚貼ってたんですね。
泥棒に入るには、その紙をはがす必要があったのです。紙は簡単にはがれるので、難なく泥棒に入ることができるのですが、その紙は人間の良心に問いかけて、悪心に鍵をかける効果があったらしいです。

これって、人間を信じているから出来ることですよね。
子どもが親を無条件で信じているように。
無条件で人を信じる。

これこそが、日本人が培ってきた精神文化であり、武道の心でもあると思うんです。


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mmmmy60137 at 18:27│Comments(2)TrackBack(0)幕末の偉人 

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この記事へのコメント

1. Posted by サムライ   June 06, 2005 23:37
いつも見させていただいてます。

人の上に立つのは難しいですね。

私の好きな言葉に山本五十六の
「やって見せ 言って聞かせて やらせて見て ほめてやらねば 人は動かず」

という言葉があります。

また、アメリカの大リーグでは選手を育てるのに、
1.その選手の良いところを褒める。
2.特に良いところを褒める。
3.最後に、ここを直したらもっと良くなる。

と指導するようです。

私もそうですが、褒められたほうが自身も付きますし、やる気が出ますよね!
2. Posted by モリモト   June 08, 2005 08:09
サムライさん、コメントありがとうございます!
ホントに人を褒めるのって難しいですよね。
大リーグの話、勉強になりました。
叱られるよりも、褒められた方が当然嬉しいし、やる気も出ますよね。
これからもよろしくお願いします!

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