May 2005

May 15, 2005

相手に臆したときに、使える教えとは?

大事な商談や、プレゼンテーションの時。自分より立場も地位も上の人と話をするとき。 ついつい、気後れしてしまう時って、ありますよね。
気後れすると、自分の言いたいことも言えなくなりますし、余裕もなくなります。 そんな時は、坂本竜馬のこんな言葉を実行すると、効果がありますよ。


人に会ふとき、もし臆するならば、その相手が夫人とふざけるさまは如何ならんと思へ。


いかにも竜馬らしい言葉ですね(笑)
男っていうのは、バカな動物です。いくら偉くなっても、地位や名声を築いても、女の人と○○○○する時って、結局、みんな同じなんですね(爆)。

目の前にいる、威圧を感じる人が、女の人に甘えているところを想像しましょう。 例えば、めっちゃ恐ろしそうな、威圧感バツグンの人と相対したとき。その人が、女の人に「ぼくちゃん、さびしいの」などと甘えているところとか(笑)。 不思議なことに、その人に親近感を感じますよ。 でも、おもわず「プッ」と噴出さないように気をつけてくださいね。



May 14, 2005

はじめの一歩に学ぶ成功法則

今日は、漫画からでも学べるよ♪というお話です。
私は、毎週欠かさずに見ている漫画があります。
「はじめの一歩」というボクシング漫画です。 はじめの一歩を知らない人は、まずはこっちを見てくださいね。

http://www.vap.co.jp/ippo/

この漫画の中で、鷹村守という、とんでもなく強いキャラクターが登場します。その鷹村が、世界タイトルに挑戦する時、試合前の控え室。緊張感が漂う中で、鴨川ジムの会長が、鷹村に言った名言があります。 私は、この言葉に衝撃を受けました。それが、これです。


努力しても成功するとは限らない しかし 成功したものは皆すべからく努力しておる


衝撃を受けませんか?
私は、目からウロコがぼろぼろ剥がれ落ち、目まで落としそうになりました(笑)。

 確かに、努力が成功に結びつくとは限らないですよね。 「これだけ頑張ってるのに、全然ダメだった」 と、落胆することもあります。これは事実です。 しかし、 成功したものは、みな努力しています。努力なしに、成功はありえないのです。

努力は、人に見えにくいものです。成功者を見ていると、努力なしに、天才的に成功した、というイメージをどうしても持ってしまいますよね。 だから、成功者を見て、 「あの人は天才だから成功した。能力があったから成功した。自分には、才気も能力もないから、ダメなんだ」 という言い訳が、ついつい出ちゃうんですよね。

でも、間違いなく!100%! 成功している人は、努力しています。しかも、みんなの知らないところでね。

この人も、すさまじい努力をしています。自分では<ナマケモノ>と言いながらね(笑)。だからこそ、圧倒的な成功を実現できたんでしょう。年収1億円は、天才的な戦略と、実行力、そして努力によって実現できたんでしょうね。

 ▽
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合気道の教え【塩田剛三 謙虚に学ぶこと】

実はワタクシ、37歳の3児の父親です。
この年になると、人口の半分ちかくが年下という、なんとも言えない状態(笑)になっています。

私と同じくらいの年の人は、会社でも役職がついたり、社会的に見ても教えてもらうより、教える方が多くなってきます。 でも、ここで気をつけなければならないのが、傲慢になること。経験から言えば、80歳のおじいちゃんの方があるのに(汗)、社会が分かった風な顔をしてエラそうになりがちです。 そこで、合気道の塩田剛三先生の言葉を紹介します。


弟子は師であり、師は弟子である


弟子でも、師でも、立場は変わっても、それぞれから学ぶものがある、ということでしょう。
これは、小説「宮本武蔵」を書いた吉川英治の 「我以外皆我師」 と同じ意味です。

えらそうな顔をして、学びをやめるのはすごくもったいないことです。常に謙虚な姿勢で、学ぶこと。常に学びをやめないこと。 人生、これにつきるんじゃないでしょうかね。

 ▽合気道の達人塩田剛三の知られざる素顔を語った一冊です。 塩田剛三のご子息が書き下ろした、塩田剛三の知られざる一面。 
そして、その強さと成功の秘密が明かされています。  吸う、止める、吐く……心の安定をもたらすのは、三段階の 正しい呼吸ってこと、知ってました?

呼吸力で人生に勝つ―合気道の達人 塩田剛三の健康と成功の極意
塩田 泰久
4062079860
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宮本武蔵でふと思ったんですが、そういえば宮本武蔵をこのブログで紹介してなかったな〜。と、いうことでいつか(笑)、宮本武蔵の言葉も紹介しますね。



May 12, 2005

アントニオ猪木に感動した!

ヒロ斎藤さんって、ご存知ですか?
・・・このブログにトラックバックしていただいた人なんですけど(笑)

彼は、2001年に突然の病に冒され、仕事もできなくなり、闘病生活を続けながら、失業保険をもらっていたという体験の持ち主です。 今は、サイゴンへ旅行されるくらい元気になってますが(笑)。

そのヒロ斉藤さん。病に犯され、闘病生活をしているときに出会ったのが、アントニオ猪木の本だったそうです。 その時の感想と、アントニオ猪木の本のくだりを、ヒロ斉藤さんのブログで紹介されていたので、ちょっと拝借します。


2001年、突然の病に冒された私は、とうとう仕事も出来なくなり、失業しました。
時は不景気のどん底、闘病生活を続けながら、職安に失業保険をもらいに行く惨めな日々が続きました。
夜、眠っている間だけが唯一の安らぎでした。昼間起きている間は、希望の無い、現実の恐怖に、その苦痛に耐えられず、眠りだけを求めていました。そんな時、繰り返し寝る前に読んだのが本書の次の箇所です。

私は自殺しようと思った。借金地獄に家族だけは巻き込みたくなかった。借金はもうどうしようもない額になっていた。どんなに頑張って稼いでも絶対に返せない金額だ。私は掛け捨て保険に入ろうと思った。私が死ぬことで解決出来るなら死ねばいい。それが倍賞美津子に対する最後の愛情だった。私も現実の苦しみに疲れ果てていた。 どうせ死ぬなら、私らしく闘って死にたいと思った。何だか無性に泣けてきた。


苦しいときは、「自分だけが苦しいんだ」って、思いがちですよね。
でも、あのアントニオ猪木ですら、「自殺しようと思った」ほど、苦しんだ時期があったんです。

アントニオ猪木は、その外見からは想像できないほど、繊細な人だな、と思います。真摯な人でもあります。 どの世界でも、成功者というのは、デリケートな心の持ち主が多いものです。 病で失望していたヒロ斉藤さんを元気付け、救ったのは、アントニオ猪木の人生だったんですね。

猪木寛至自伝
猪木寛至自伝

すばらしいお話を教えてくれた、ヒロ斉藤さん。ありがとうございました。
ヒロ斉藤さんのブログは、こちらです。

 「世界一読みたい!読書日記」



大山倍達 座右の銘 休むな!休んだらダメ!

ブログの更新を、2日ほどサボってしまいました。
実は、娘が3人いまして、寝かせるだけでも一苦労^^; 9時に寝かせようとするんですが、一緒になって寝てしまってました(汗)

と、いうことで、ついついサボりがちな怠惰な心にガツンとくる言葉を紹介します。 極真空手の創始者・大山倍達総裁の座右の銘です。


武の道の深求は断崖をよじ登るがごとし 休むことなく精進すべし


武道の教えに、「3日休めば3年遅れる」というのがあります。
これは、休むことなく、常に前を向いて精進しなければいけない、という戒めです。

大山総裁は、「断崖をよじ登るがごとし」と言っています。厳しいですね^^; 手を離すと、奈落の底へまっしぐらですもんね。 自分が描いている到達点(つまり、成功した状態)へ辿りつくまでは、休んではいけないのです。 それくらい、自己に対して厳しくあたらないといけないってことですね。

 「このくらいで良いか」という気持ちを持つと、ついつい休んでしまいます。人間は、本来怠け者なので、一旦休むと、その気持ちよさから離れられなくなって、サボり癖がついてしまい、最後には「やーめた」となってしまうんですね。

成功するまでは、休むことなく精進すること。 確かに、成功者は、成功するまで何事でも続けています。

成功者と、そうでない者を分けるものは、「続けるか、続けないか」の差でしかないのかも知れませんね。



May 09, 2005

少林寺拳法の教え 力愛不二

今日は、少林寺拳法の教えを紹介します。

力愛不二 という言葉です。

力と愛は、別々のものではなく、一つのものである、という教えです。「力なき愛は無力であり、愛なき力もまた無力である」という言葉にも、この教えが表れています。

世の中の多くは、相反する二つの事柄が、うまくバランスをとって成り立っていますよね。 つまり、どれか一つ片方でよい、というのはないのです。 厳しさと優しさ。技術と力。ノウハウとマインド。 2つの相反する要素を兼ね備えると、無敵ですよ^^

力愛不二。 非常にシンプルな言葉ですが、真理をついた言葉です。

 ところで、この力愛不二を実践している少林寺拳法ですが、単なる武道ではなく、宗門の行として、護身術としてのスタンスをとっています。だから、自らは攻撃しない、守主攻従を旨としています。(自衛隊の専守防衛みたいなもん?) その技術は実に多彩で、

●突き、蹴りを主とした「剛法」
●関節技、投げ技を主とした「柔法」

という、大きく分けて2つの技術体系があります。
特に、柔法は実に合理的ですね。 相手に密着しなくても、相手の力を利用したり、運足法を活用することで、見事に相手を投げることができます。 そして、関節技の痛いことといったら(汗)

試合は、「演武」中心で、練習も寸止めが主なので、その強さは?をつける人が多いのですが、私の経験上、非常に合理的な武術であり、中にはとんでもなく強い人がいます。

だからこそ、アメリカやヨーロッパでも普及しているんでしょうね。ヨーロッパに渡った、少林寺拳法の先達たちは、やはり恐ろしく強かったのだろうと思います。 そのヨーロッパで、実力のみで少林寺拳法を広めた男達のビデオがありますので、紹介しますね。

少林寺拳法~究極の護身術~
青坂寛 水野為男
B0000E6Z04
▲過去数十年に渡り門外不出とされてきたた少林寺拳法の技の数々がついに映像化。合理主義で知られる欧州の地で、自らの実力のみで少林寺拳法を普及させてきた達人たちが、その多彩かつ華麗な技を披露しています。



mmmmy60137 at 23:22|この記事のURLComments(0)宗道臣 

May 08, 2005

テクニックよりも、もっと大事なことがある

インターネットによって、欲しい情報が簡単に手に入る時代になっています。

特に、ビジネスのノウハウなんかは、いろんな教材などがあり、人気があります。 しかし、ここで大事なことが・・・・。 

ノウハウを簡単に手に入れるのはいいんですが、その根本となる考え方、つまりマインドを磨くことを忘れてしまっている人が多いのが残念です。 

ノウハウ、技術は、真似しようと思えば簡単に真似できます。しかし、それらのノウハウは、上辺だけを真似しても、絶対といっていいくらい、成功もしないし、身につかないものなのです。 

合気道の塩田剛三先生の言葉にもあります。


皆さん、この技はどうしよう、あの技はどうしようと考えているが、大切なのは、技はいっぱいあるけれども、その根本に流れているものをつかまえるということ。


ノウハウだけを手に入れて、その根本となる「考え方」を習得しないと、本当に自分の力となりません。 

例えば、ビジネスでもそうです。営業のノウハウ、集客のノウハウ、成約のノウハウ。ノウハウは、腐るほどたくさんあります。 それらは、お金を出せば買えるものばかりです。しかし、それらのノウハウを買った人で、ノウハウ通りに成功する人は、1%もありません。 

なぜ?

・買っただけで実行しない。
・実行するけど、上っ面のテクニックばかりを真似して、本当に自分の力になっていない。 

そうではなく、もっと根本的なものを習得する必要があるのです。 

武道で言えば、基本の型。技の緩急。間の取り方。呼吸法など。
実生活で言えば、感謝の心、相手を大事に思う気持ち。
ビジネスで言えば、売れる発想力。 

それらの「基本」や、「考え方」がしっかりと身についていないと、成功するはずがないです。 

情報過多の時代。色んなノウハウの表面を真似するだけじゃなく、もっと根本的なものを見つめなおすことが、大事になっています。

▽ビジネスでの「考え方」を身につけたい方へおススメの情報です。 

「いたずらマーケティング」という教材があります。
これは、アライさんという方が独自で作成したノウハウです。
約1年間で、2500名以上の方が手に入れているノウハウです。

 ノウハウといっても、今日の記事にあるように、上っ面だけのものではなく、「売れる発想」を身につけるためのノウハウです。このノウハウで、アライさんは1年間で2500本以上の販売実績をたたき出しています。 

テクニックは、時代とともに陳腐化していきます。テクニックだけを身につけても、一時的なものでしかないと言う事ですね。 ところが、この「いたずらマーケティング」の内容を実践すると・・・・・

・一生使える、「売るための発想力」が身につきます。
・しかも、お客様にも喜ばれ、自分も喜ぶという、善循環を生み出せます。

 ・・・・・これって、武道の教えの「自他共楽」につながりますよね。

 実際、私もいたずら会員なんですが(いたずらマーケティングを購入した人は、「いたずら会員」と呼ばれます^^)、この教材を手に入れてから、街中を歩くと、頭が自動的にフル回転して、色んな「気付き」を得ています。 

すぐに陳腐化するテクニックじゃなくて、一生使える「売れる発想」。特に、販売や営業という仕事に携わっている人なら、そんな発想が得られるなら、欲しいと思いませんか?

 いや、ほんとにすごいですよ。百聞は一見にしかず。まあ、だまされたと思って、アライさんのサイトを見てください。 

半年前まで安月給サラリーマンが、半年で月収10倍以上になった秘訣がここに。

ハンディを糧として生きることができるか。

自分にはお金がないから、○○ができない。
自分は学歴がないから、とても不可能だ。
自分は、ブサイクなので女にモテない(笑)。
 
出来ない言い訳を考えると、いくらでも出てきますよね。
出来ない言い訳は、自分で自分にハンディを与えていることが多々あると思います。
 
そんな、出来ない言い訳をする「デキナイ星人」に、ガツンと言ってやりましょう。
アントニオ猪木の名言です。
 

人は誰でもハンディを背負って生きている。走るのが人より遅い。それだけでも長い人生においては大きなハンディとなる。

家が金持ちではない。これも大きなハンディだ。金があればたやすく実現することはたくさんある。
 
ハンディを糧として生きることが出来るか否か。ここに、人が人たり得るかどうかがかかっているような気がする。
 
俺だけではない。みんなハンディを背負って人生をやってるんだ。ならば、ハンディ大歓迎だ。かかって来い。俺の力で覆(くつがえ)してやろうではないか。

すべてが備わった人間なんて、いないですよね。
そんな人がいたら、化け物ですよ(笑)。
 
私も含め、人間ってのは、人より劣っているところが多いもんです。
アントニオ猪木は、それを「ハンディ」という言葉でとらえています。
 
じゃあ、ハンディがあるから出来ないの?
ハンディがあるから、挑戦出来ないの?
 
そんな言い訳で、日を暮らしていたら、何も変わりませんよね。
 
ハンディがあるからこそ、面白い。
挑戦しがいがあるんです。
 
自分はお金がないから、頑張ってお金持ちになるようにしよう!
自分は学歴がないけど、東大卒のヤツに負けないようにしよう!
自分はブサイクだけど、それを逆手にとって笑いで女の子を口説こう(笑)!
 
そうです。
ハンディは、逆に自分が成長するためのエネルギーにもなるし、強みを発見するための道具にもなるんです。
 
ハンディを直視することで、自分の強み弱みが見えてくるようになります。
それって、自分が成長するのに、めっちゃ貴重な財産ですよ。
 
あなたは、自分のハンディを直視してますか?


May 06, 2005

芦原英幸 いのちの言葉

芦原英幸。
極真時代に、「ケンカ十段」の異名をとり、劇画「空手バカ一代」で、人気を博した天才空手家。
 
芦原空手は、それまでのフルコンタクト空手で主流の戦い方だった、正面からの打ち合いを否定し、相手に打たれずに倒す技術である「サバキ」を提唱し、空手界に革命をもたらしました。
 
芦原英幸が、極真時代を通じて、空手界に与えた影響は非常に大きかったと思います。
 
その芦原先代館長の、最後の言葉を綴ったのが、「いのちの言葉」という著書です。
 
「いのちの言葉」のまえがきには、次の言葉が記されています。
 

ここに、一人の男の生きた証しがある。

 「おい、紙と鉛筆を持ってきてくれ。いいか、俺が今から言うことを一言ももらさずに記録しろ。じきに俺は話せなくなるらしいから」

そう言うなり、若き日の知られざる側面、芦原会館設立への険しい道のり、そして空手道普及に全力を傾けた日々などを、赤裸々に語り始めた。

 晩年には、病が進行し、口が利けなくなった。それでも、門下生達、空手を愛する全ての人々、そして空手界全体のため、という信念から、熱い眼差しをもって文字盤を指で追った一文字一文字の結晶が、本書を形作ったのである。

まさに、死と直面しながら、最後の最後に、門下生や空手修行者に対して、命がけのメッセージを送ってくれています。
 
その「いのちの言葉」の中に、こんな言葉がありました。印象に残ったので、紹介します。
 

道場に来て、昔は昔は、と言う人に限ってその途中が抜けている。自分を強調したいばかりに、昔のことを大きく言って自分を大きく見せたがる。昔のことを話しても、後輩が興味を示さなくなってくると、だんだん話を大きくする。こういう人はさみしい。自分の世界に酔わないこと。

人間は、自分のことを大きく見せようとします。
大した事をしていないと、自分では知っているのに、「俺は昔は○○だったんだ」という風に。
 
でも、そんな人に限って、「じゃあ今はどうなの?」と聞くと、大したことをやっていないんですね。(って、私もその部類(汗))
 
年をとってくると、ついつい「昔は」という言葉が出てきます。
でも、それを聞かされる人の立場になってみると・・・
 
「それがどうしたの?」
 
という程度の感想しかないかも知れませんし、単純にウザイだけかもしれませんよね。
 
自分自身を大きく見せようと、虚勢を張ることよりも、もっと「今」を大切にして、今の、この瞬間を一生懸命生きたいものです。
 
そういう人間って、格好いいですよね。
 
ちなみに、芦原英幸は、生涯「一空手職人」を自認していました。
 
空手の先生だからといって、ふんぞりかえる事はなかったんですね。
 
「いのちの言葉」には、芦原英幸の思想がすべて入っています。
単に空手が強くなるためではなく、人生をよりよく生きるための教えが凝縮されています。
 
空手関係の書籍の中でも、最も好きな本の一つです。
 
 

芦原英幸 いのちの言葉―空手を愛する人々へ

May 05, 2005

高杉晋作から学ぶ 

今日は、幕末の志士、高杉晋作の言葉を紹介します。
 
高杉晋作。いわずと知れた長州の奇才。
吉田松陰の松下村塾で、久坂玄瑞と共に松門の双璧と称された男です。
 
後に、日本でおそらく初めての、町民・農民による軍隊である、「奇兵隊」を創立、常に幕末において、他の志士とは異なる光を放ち続けた人物です。
 
残念ながら、1867年4月に、倒幕を見ることなく、結核で病死しました。
 
私は、大好きなんです。高杉晋作が。
坂本竜馬と並んで、好きな英雄です。
 
その、高杉晋作が言った言葉を紹介します。

「おれは父から教えられた、男子は決して困った、という言葉を吐くなと」。どんな事でも周到に考えぬいたすえに行動し、困らぬようにしておく。それでなおかつ窮地におちた場合でも、
「こまった」とはいわない。困った、といったとたん、人間は知恵も分別も出ないようになってしまう。
「そうなれば窮地が死地になる。活路が見出されなくなる」


 
言葉というのは、不思議なものです。
 
確かに、「困った」といえば、本当に困ってしまうし、「何か策があるはずだ」といえば、本当に何か策を考え始めます。
 
普段から、先を読んで、困らないようにしておくというのも、生活やビジネスにおける知恵です。
 
実際、仕事のデキル人は、先の先まで読んで、起こるであろう事態を予測して行動しています。
だから、困ることが少ないんですね。
 
でも、ここからが大事なところ。
 
それでも困った事態に遭遇した場合に、決して「困った」と言わないことです。
 
困ったと、言葉に出したとたんに、知恵が出なくなります。
これは、真実です。
 
試しに言ってみてください^^
 
「困った」と言えば、そこから新しい解決策を考えられなくなります。
でも、
「何かこの問題を打開できる方法があるはずだ」と言えば、絶対に、問題を打開する方法を考え出そうとします。
 
この高杉晋作の言葉。
 
「困った」と言わない。
 
私は、人生を生きるための、素晴らしい知恵だと思います。
 
 
▽ 高杉晋作について書かれた小説を紹介します。
 
吉田松陰に十八歳で出会い、師事。
それ以降、維新革命に尽力し、二十八歳でこの世を去った高杉晋作。
時代を駆け抜けた、傑出した人間の型破りの青春の客気を、晋作自身の視点を通じ描いた、新しい視点での歴史小説です。
 
高杉晋作は、めっちゃ型破りな人物です。
こんな型の人間は、乱世でしか生きられないと思います。
 
多分、今の世の中に生まれていると、世間から白眼視される、変わり者の嫌われ者になってるでしょうね^^;
 
でも、それだからこそ、余計に憧れるんです。
 
 
▽ 司馬遼太郎といえば「竜馬がゆく」ですが(って、勝手に決めつけ)、高杉晋作の事も、しっかり書いてます。
前半は吉田松陰、後半は高杉晋作。ぐいぐいと、維新の世界に引き込まれます。
長州は、幕末において、特異な存在ですね、それにしても。
でも、彼ら長州人の、一種狂騒的なエネルギーがなければ、明治維新は成立しなかったでしょう。