April 21, 2005

極真空手の武道精神

しまった。大切な事を忘れていました。今まで、極真空手創始者の大山倍達総裁の言葉を書いてきましたが、一番大切といっていい言葉を紹介し忘れていました。 極真精神をそのまま言い表した言葉です。


頭は低く 目は高く 口謹んで心広く孝を原点として 他を益す


極真空手創始者 大山倍達

この言葉は、有名ですよね(って、極真を知らない人には全然知らないか^^;)。

謙虚で 目標を高く掲げて、夢を持って 大言を吐かずに寡黙で しかし、大きな心を持ち、親、兄弟、家族、友人などの周りの人に、「孝」の考え方を原点として 他人に役立つことをする・・・

と、簡単に言うとそんな意味にとらえています。
極真精神です。

いやー、こんな人物になれたらすごいですね。まさに理想型です。大山総裁が最後の演舞を行った世界大会(第何回だったか忘れてしまいました^^;)の大会挨拶でこの言葉を声高らかに言ってました。

「極真精神は〜、頭は低く・・・」と言っていた大山総裁の迫力ある挨拶は、今でも頭にこびりついています。

この大会で優勝したのは、現在新極真会の代表である、緑健児師範。あの時は、極真も大山総裁の下に、一枚岩だったんだけどなあ。
寂しい・・・
緑健児師範と増田章師範の決勝戦は、ほんとに技と技、力と力、意地と意地のぶつかり合いで、今でも鮮明に覚えています。

って、そんな思い出に酔いしれても仕方ないですね(笑)

極真は、多くの派に分かれてしまいました。
でも、どの派も、この極真精神を継承しています。
考え方は異なって、袂を分けてしまっても、魂の部分では極真は一つなんだな、と思います。



思い出しました!
第5回世界大会です。

実にそうそうたる顔ぶれが集まっていましたよ。圧巻は、
・黒澤浩樹の激烈な下段回し蹴りの連打!(確か、ニュージーランドの警察官を相手に戦ったのですが、黒澤選手のあまりの下段蹴りの凄まじさに戦意喪失しています)

・岩崎達也と、ジャン・リビエールが同時に放った後ろ回し蹴り!これ1発で、岩崎選手がノックアウトされました。

・なんと、若き日のアンディ・フグとフランシスコ・フィリオが戦っています。フィリオが上段回し蹴りで、フグを1発ノックアウトしています。

・そして、緑健児と増田章の壮絶な決勝戦

・きわめつけは、大山総裁の最後の演舞、円転掌という高度な型を披露しています。最後の中段突きの「エイヤー!」という、地を揺るがすような気合は、まさにゴッド・ハンドです。こんな迫力ある型を、私は見たことがありません。

と、まさに極真の黄金時代の世界大会でした。
今から考えると、恐ろしいほどの顔ぶれです。

1991年に開催された大会なので、今は入手困難です。
と、探しているとアマゾンマーケットプレイスでビデオを手に入れられることが分かりました!

DVDでないのが残念ですが、ビデオデッキをお持ちの方はどうぞ。


極真会館 第5回世界大会 名試合30番 ノーカット版



極真第5回オープントーナメント全世界空手道選手権大会(’91.11.2〜4、東京都体育館)



はっきりいって、今の極真より、極真らしいです。
荒々しいと言うんでしょうか。
とにかく、この顔ぶれを見るだけでも涙もんです。

mmmmy60137 at 19:54│Comments(2)TrackBack(0)大山倍達 

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この記事へのコメント

1. Posted by フィジカルプランナー社長   April 26, 2005 16:11
読んでいるだけで
鳥肌がつような試合ですね。

分派してしまった現在の極真会館の
試合と比べると少し寂しさも感じますが・・・。

しかし、モリモトさんの仰るとおり
>>考え方は異なって、袂を分けてしまっても、魂の部分では極真は一つな  んだな
僕も同感です。
自分の生き方・ビジネス、全ての
根幹には極真から学んだ精神が
あると思っております。
これからも宜しくお願いいたします。
2. Posted by モリモト   April 26, 2005 23:54
当時の極真は、ほんとにすごいメンバーでしたよね。

でも、極真精神は未来永劫、受け継がれていくと思います。
やはり、派閥はどうであれ、道場生の一人ひとりには、極真精神が根付いているんだと思いますよ。

これからも色々と教えてください。よろしくお願いします。

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