April 20, 2005

なぜ、芦原空手はマスコミに出てこなかったのか?

芦原空手は、今でこそ格闘技雑誌に特集されたりして、多くの人に知られていますが、先代館長・芦原英幸は、あまりマスコミなどの表に出てきませんでした。「空手バカ一代」で、一躍有名になりましたが、現在の芦原会館本郡(当時は極真会館芦原道場)が出来たのは、実は「空手バカ一代」がブレイクする前だったそうです。マスコミを利用せずに、地道に芦原空手を広めていったんですね。それは、芦原英幸のこんな言葉にも表れています。

「なぜ俺が派手さに走らなかったかをよく深く考えることだ。組織作りという概念からすると、日本の空手は、柔道剣道に比べて二十年近く遅れていて市民権をも得られない状態だ。いや、今はもっとひどい。これから先は、本物が必要とされる時代になる。空手界全体が淘汰されるときが必ずやってくる。襟を正していかないと、そういった時代がきたときでも、胸をはっていられる組織にならないと……」

芦原英幸著「いのちの言葉」より抜粋

芦原先代館長は、空手をもっと人々の生活に根付いたものとして広めたかったんじゃないかな、と思います。
大会をするわけでもなく、テレビに露出するわけでもなく。

そう考えると、K-1を創った正道会館の石井館長とはまったく逆の路線を歩んだことになると思います。(石井館長が芦原先代の弟子だったことが、また皮肉なんですが・・・)

柔道や剣道は、学校教育にも取り入れられています。
「柔道をやってます」「剣道をやってます」
というと、近所のおばさんが「あら、いいわね〜」と言いますよね。
でも「空手やってます」というと、「あら、怖い」となります。

この差を埋めたかったんじゃないかな。と、勝手ながら思うわけです。

強さだけを競い、「俺が最強だ」「いや、俺の方が最強だ」といっている世界からは一線を画していました。

最近の格闘技ブームは、私も歓迎なんですが、「見る」ための格闘技や空手では、いつまでたっても市民権を得ることは出来ないと思います。

芦原空手のモットーは、「誰でも楽しんで出来る空手」です。
一握りのスーパーマンを生み出すのではなく、みんなが楽しんで強くなれる空手を目指しているんですね。
(って、私は芦原空手の経験が実はないんで、勝手な意見ですが(汗)。門下生の方、このブログを見て意見があれば、是非コメントくださいね!)

しかし、「ケンカ十段」のイメージとはほど遠い、芦原英幸の言葉です。これが、素顔の芦原英幸だったんでしょうね。


■芦原英幸が最後に残した著書です。
大山道場入門の秘話、極真会館破門の真相、芦原会館創立の苦労話など、この本でしか見れない内容がたくさんあります。
特に、芦原空手の考え方などは、空手のみならず、色んな場面で役に立つと思います。
現在は残念ながら新刊が手に入らないようですが、ここで買えますよ。
興味のある人は、どうぞ ↓

芦原英幸 いのちの言葉―空手を愛する人々へ
芦原 英幸




mmmmy60137 at 18:39│Comments(0)TrackBack(1)芦原英幸 

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1. 格闘技[正道会館]  [ 格闘技マニア日記: 格闘技[正道会館] ]   May 13, 2005 00:02
格闘技コム<正道会館>正道会館(せいどうかいかん)は、1980年、当時極真会館芦原道場大阪支部の支部長だった石井和義が興した空手道|空手団体。フルコンタクト空手の競技で勝つ為の実践的なスタイルを提唱し、様々なオープントーナメントに選手を送りこんで活躍した

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